キミと初恋、はじめます。
「あの……翔空?」
『なにー?』
「寝るの、邪魔しちゃってごめんね。切るよ?」
『やだ。もっと声聞いてたい』
なぜか急に真剣な声が返ってきて、ドキンッと心拍数があがる。
『ねえ、シキちゃん』
「え?」
『好きー』
「っ……!?」
ほんとに、なんなんだろう……この人。
なんでそんなことサラッと言えるの?
恥ずかしい、とかないのかな。
それともあたしが異常なだけ?
『シキ?』
黙りこくったあたしを心配したのか、翔空は心配そうに名前を呼ぶ。
せめて〝シキちゃん〟か〝シキ〟か、どちらかにしてほしい……!
突然シキって呼ばれると心臓に悪い!
もう今日だけで何度締め付けられたかわからないくらいだ。
なんだか寿命が縮んだ気がする。