キミと初恋、はじめます。


「普通に南センセーでいいんだよ、シキ」



ソファに腰をおろした翔空はいつものようにのんびりと笑いながらそう言った。



「そうそう、南でいいよ。ミナミカワって長いしね」


「南センセーじゃなくて、南ちゃんでもいいらしいよ」


「一部の生徒からはそう呼ばれてるわね」



親しげに話す南先生と翔空を交互に見比べて、あたしは目を瞬かせた。


女の人だけど、翔空は大丈夫っぽい。


翔空のこの女の子に対しての態度の違いは、なにが基準なのだろうか。



「あ、シキ、俺のオンナノコへの態度の違いにびっくりしてるでしょ」



で、出た、翔空の読心術!


そんなに読まれても困るよ……と苦笑いしながらも、あたしは頷いた。
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