キミと初恋、はじめます。





「え、ここ……」


医務室。

そう書かれた部屋に、翔空はノックもせずに入る。



「あら、翔空くん。また朝からサボりー?」


白衣を着た若い女の人が見ていた書類から顔をあげて、翔空を見るとフフッと優しく笑った。



「んーん。南センセー、ちょっとシキの事診て」


「翔空くんが女の子連れなんて初めてね。 ってあれ?あなた、昨日転校してきた……」



え?あたしの事知ってるの?


驚きながらも、ぺこりと頭を下げる。



「華沢 詩姫です」


「はじめまして、シキちゃん。私は医務室で医務長をしている南川です。なにか困った事があったらいつでもいらっしゃいね」



南川先生っていうんだ。

翔空が南センセーっていうから、てっきり南先生なのかと思った。
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