今、2つの色で




――は?!


それはあたしと未亜が学校に到着し、上靴に履き替えていたとき。


「よぉ」


――噂の問題児が、何故かあたしたちを待ち伏せていた。


問題児は靴箱に背中を預けて、ポケットに手を入れて耳にはイヤホンをつけていて。


ポケットから出てきた指先は、自身の耳についていたイヤホンを外す。


そして、目がバッチリと合ってしまった。

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