今、2つの色で


女子生徒たちからは、そんな声ばかり。


それは耳を澄まさなくても、ハッキリ聞こえてきて。


はい、こういうことになるからやめて欲しかったんです。


あたしは“そういう”女ではないです!!!


ただの友達!!!


っていうか…昨日少し喋っただけの女です!!!


あたしが好きなのは駿なので!!!


そんなこと、大声で叫べる訳もなく。


あたしは未亜の手を掴んだまま、避難場所といっても過言ではない自分たちの教室へと逃げ込んだ。

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