今、2つの色で
未亜の手を握ったあたし。
あたしに手を握られたままの未亜。
そんな2人が同時に教室に入ってきて、あたしたちは朝の教室ではかなり目立ってしまったみたいで。
「お、おはよ~…みんな」
クラスメイトたちは、何があったんだとあたしたちを見て少しざわつく。
あたしは慌てて未亜の手を離すと、ぎこちない笑顔でクラスメイトにそう挨拶をしてから自分の席についた。
あたしと同じく席についた未亜と目が合って、あたしは瞬時に両手を合わせて謝った。
優しい未亜は呆れたように笑いながら、何度か頷いて許してくれたようだ。