今、2つの色で


最初は実行委員なんて正直面倒だと思っていたし、やって得することなんてないと思っていたけど。


でもいざ決まってしまえばなんだかやる気が出てきて、それに駿と一緒だと思うと…まだわからないけど、今のところはラッキーかなって。


「駿くんと一緒じゃん…大丈夫なの?」


未亜はあたしが駿と同じ実行委員だということを“アンラッキー”に捉えているようで、あたしはなんとなく笑って頷いた。


「ラッキーだと思うことにした」


「も~…そうやって言うけど傷つくのはいつも凛夏なんだよ、駿くんにもそろそろ懲りてよ~…」


未亜はあたしのことを本当に心配してくれているみたいで、申し訳ないなって思う。

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