今、2つの色で
最後の言葉、あたしの本当の言葉。
あたしは新しい道を進むけど。
駿を好きだったことは忘れない。
新しい道へ進んでも、この道を歩いたことを絶対に否定しないし、なかったことにはしない。
この過去があったから今があるって、胸を張って言えるように。
あたしはもっと、素敵な人間になろうって思うよ。
言葉を伝え終えたあたしに、駿が口を開いた。
「…凛夏には本当に…たくさん迷惑をかけたし、たくさん傷つけたね…ごめんね、」
駿の、その瞳を見つめる。
そして。