人間嫌いの小説家の嘘と本当

お願い放して。
独りにして……でないと私、あなたを嫌いになってしまう。
嫌いになりたくないのに――。



「涼花。目を開けて」



零れた涙を拭うように、目尻にキスを落とす。

こんな時に優しく私の名前を言うなんて、ズルい。
近くに侑李を感じつつ、ゆっくりと目を開ける。
いつになく熱の籠った淡青色の瞳が私を捉えて離さない。



「一度しか言わないから、よく聞け」



何を、今更言うつもり?
困惑しながらも、彼の言葉を待つ。



「俺は、お前を……愛してる」




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