愛を教えてくれたのは若頭



あの日からーー


好きな人ができて、
付き合って、手を繋いでデートして
そして初めてのキス

大好きな人と初めてのエッチ…



そんな淡い理想は一瞬にして消えた
連休中、仕事になるかもしれないならと
下の弟を湯川の実家へ預けたのは
私を犯すため

母と弟のサッカークラブも
母は初めは行かないと言っていたらしいが、殆どの母親は参加をし母親同士で交流を深めると聞いて
慌てて参加を申し出たという
裕也のため…というより自分の為だ



「あと5日、たっぷり可愛がってやる。妊娠したくなかったら、薬飲めよ」


そう言って私の口に錠剤を放り込む
飲ませてくれるのかと思ったら
男は自分の口に水を含み
私に口づけをしてきた


男の口が流れてくる水が
生ぬるく、気持ち悪い
吐き出しそうになるが
薬も吐き出してしまうかもと思うと
それを飲み込む以外選択はなかった

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