愛を教えてくれたのは若頭
5日間、男の気のままに私を抱いた
自分の食べた残りを私に食べさせ
気分がいい時に
私を風呂場へと連れて行き
隅々まで洗い
そのまま私を犯したりもした
泣く涙も、私には残されていなく
ただ、連休が明けるのを待つしかなかった
「ただいまー」
聞こえた言葉に身体がビクッとする
裕也が帰ってきた
ようやく解放される
チッと舌打ちをした男は
私から抜き身体を離した
繋がれた手首の鎖が取れ
手首は擦れて赤く、紫がかっている
見たからに痛々しい
「見つからないように部屋に戻ることだな、あいつは俺に惚れ込んでるから…バレても俺を選ぶぞ」
そう言って部屋を出て行った
バタン、と閉まるとき
母の声が聞こえた
二人で笑いながら
声が遠くなっていく
早く自分の部屋に行こう、と
静かに階段を駆け上がった