愛を教えてくれたのは若頭


またね、と
よっちゃんのマンションをあとにする
着替えを取りに帰ろうか悩む
下着は洗濯すればいいかと思うが
学校指定のワイシャツは
さすがに洗濯が効かない

クリーニングにだして
清潔感を持たないと、客も金を渋る
その枚数が足りなくなってきた

買い足しは学校の購買じゃないと買えない
家に予備がまだあるのはわかっている
スマホの画面を見ると
11時前だ
家には…母親がいるか、いないか…


それならいいか、と
3ヶ月ぶりに家に向かう


家に誰もいなくても
鍵は持っているから困らない
出来ることなら、だれにも会いたくない


電車とバスを乗り継ぎ
住宅街にたどり着く
こんな時間に制服姿の私は
浮いている、だからジロジロ見られる

だが、そんなのお構い無しだ
誰に指をさされても、気にしない

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