愛を教えてくれたのは若頭
好きになれ……か、
まず、そこからかーと
頭を悩ませながら
大きなベットでゴロゴロしていた
目がさめると、
晃さんは既に出かけた後だった
昨日の今日だから
顔を合わせづらいのもあって
ある意味助かった
まずは腹ごしらえをしようと
身体を起こした時、スマホが鳴った
誰だろうと画面を見れば
【公衆電話】
今時?と思い、無視をした
朝食を済ませ、掃除でもしようとした時
またスマホが鳴る
【堂城 晃】
『はーい、どうしたの?』
恥ずかしさを隠すために
いつもより明るく電話に出た
「伝え忘れたことがあった」
なんだろう、と聞けば
ちょっと顔が綻んでしまう内容
「今日から、茜の飯を食うから用意頼んだ。…それだけだ」
メールで済む話
わざわざ電話してくるなんて…と思ったら、顔がにやけてしまう