愛を教えてくれたのは若頭


えっ?と私の着物を見ている親子
けど、晃さんは気がついていたようだ


「久しぶりに見た、懐かしい。昔のお袋を思い出した」


『えっ?私、希江さんに似てる?』


「似てる」


やめてよー、と笑いながら言っていると
パチンという音がした
先程の香水女の母親が鳴らした音とは違い重みがある音だ


「あら、秀子こんにちは」


涼しい顔をして現れた希江さん
その涼しさが寒気に変わったのだろう
香水女の母親、秀子さんは
みるみるうちに顔が青くなる


「あまり言葉が過ぎると、痛い目みますよ。お気をつけくださる?」


やっぱり、この人は凄い
何が凄いとか言葉で表すのは難しいが
肝っ玉が違うんだ
凄いと思う反面、
この人に負けらんないという気持ちにもなる

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