愛を教えてくれたのは若頭
裕也は私を見てハッキリ言った
「姉ちゃん達と暮らしたい」
…、姉ちゃん達?
一瞬考えたが、答えたのは私じゃない
「無理だ。邪魔だ」
ハッキリと断りを入れる晃さん
黙って俯いてしまった裕也
確かに無理だろう
何のゆかりもない裕也を
引き取るなんて出来ない話
本来なら私だって
お世話になる立場ではない
そんな私にお願いできるわけ無い
私も黙ってしまう
保健室がシーンと静まり返る中
クスクスと笑い声が聞こえていた
誰だ、と確認すれば風間さんだ
ごめん、ごめんと咳払いをする
「いや、あまりにも露骨だからさ…。茜ちゃん、裕也くん、晃は別に助けたくない訳じゃないんだよ。ただね、晃は茜ちゃんと二人で暮らしたいだけ。だから茜ちゃんとは暮らせないって話」
違う方法を考えよう、と風間さんは言うが、そんな話を聞いた私は顔から火が出そうなくらい顔が真っ赤だ