愛を教えてくれたのは若頭
学校を出ると風間さんは
用事があると言い
私と晃さんと別れた
その代わり、なのか
別の車が迎えに来てくれた
何処か寄るか?と聞かれたが
疲れてしまい
早く帰りたいと告げた
マンションに着くまでの間
晃さんは私を膝に乗せ
私をずっと抱きしめてくれている
恥ずかしい気持ちもあるが
離れたくない
あきらさんの心臓の音が心地よい
ドクン、ドクンと聞こえる
私には子守唄のように聞こえる
昨日、久しぶりに
晃さんとは一緒のベットで眠りについた
いや、眠れなかったけど…
キヨさんの家で疲れすぎて
そのまま倒れるように寝ていた毎日
だから一人でねるのに慣れてしまった
だから誰かと寝るのも久しぶりで
しかも晃さんだし
しかも、しかも抱きしめられて寝る
心臓の音が煩くて晃さんに聞こえるんじゃないかとドキドキした