愛を教えてくれたのは若頭
ほんの少しの時間で気がついた
組長さんが私の事を呼び捨てに呼ぶ
それは威圧感とかそういうものでは無く
ただ普通に晃さんや希江さんを呼ぶように
私を茜と呼んでくれているんじゃないか、
ただ、私が勘違いして
取ってしまったのだろうか…
それが組長さんの愛情表現なんだろう
楽しい時間はあっという間
そろそろ帰ろうかと思えば
組長さんが事務所に帰るという
なら、送ると言ってくれて
一瞬どうしようか迷ったが
断る理由もなく送ってもらうことにした
運転手さんはいるが
組長さんと二人だけ
緊張しないわけがない
何か話さなきゃと思うが
何を話していいか困ってしまう
「晃の事は、好きか?」
それを察したのか
組長さんが話を振ってくれた
『は、はい。とっても大事にしてもらっています』
そんな答えに組長さんは
そうか、と笑ってくれた