愛を教えてくれたのは若頭


どうやら
私が起きるのを待っていたようだった
起こせば良かったのに…


呼ばれて
堂城さんの隣へと座る
ほれ、と渡されたのは鍵だ


へ?と思いながらも受け取る
と、同時に堂城さんが立ち上がる


「じゃあな、」


え?…えっ?
待って、と玄関へ行ってしまった
堂城さんを追いかけた


『待ってよっ!鍵っ!』


堂城さんにもらった鍵を摘んで見せる
堂城さんは靴を履いていた


「ああ。宿無しなら、ここを使えばいい。必要なものがあれば言え」


そう言って私に靴ベラを渡し
ポケットから何かを出してきた

差し出したのは3万円
マネークリップだ
渡されたものを無意識に手を出す


『なんで?いいの?』


宿がないのは確かだ
生活費も貰えるならラッキーだ
けど、いいのだろうか

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