よく晴れた空に
兄を思い出す時は

なぜだか、優しかった頃ばかり



私を裏切った日もこんな雨だった




雨は、嫌い




私を孤独にするから














ん?










あったかい










薄らと目を開けると

土方さん



どうやら抱き抱えられているらしい




じーっと、土方さんを見ていたら



視線に気がついたみたい




「悪ぃ起こしたな」




やはり、優しいこの人の温もりに

私は、目を閉じた



寝たふりなんて、子供地味てる





布団までのほんの少し

甘えたいという

私を許して






布団におろされて

頬をなぞられる





そっか……




また、泣いていたことが




土方さんには、バレバレなのね








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