世界で一番、愛してる。
「尚央くん…美優…?」

「ふたりは里葉を心配して探してここまで来たんだよ」

「里葉はどこいったかと思えば…」

「里葉なー…お前、頼るの下手すぎだから!笑」

「…っ」

「違うよ。尚央。里葉は頼るのが下手なんじゃなくて、頼る人がいないんだよ。きっと。ずーっとひとりで背負い込んでるんだ」

「悠…っ!」

その時

ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー

ケータイのバイブ音が聞こえた。

「里葉じゃない?」

「あ、私だ」

里葉はディスプレイを見た瞬間固まった」

「里葉?」

「ごめん。ちょっと出てくる」

「あぁ」

「はい。神崎です。」

『あ、里葉ちゃん!?』

「はい。母がどうか…?」

『今すぐ来て!お母さんの容態が急変したわ!春樹くんと柊希くんと楓雪くんも!華夏ちゃんも連れて!今すぐ、山本総合病院602号室まで来てください。』

「っ!はい!すぐ行きます!」

『待ってるわよ!』

「はい!」


ツーツーツー
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