世界で一番、愛してる。

さようならなんて

「まずは、春樹さんに電話!その次は弟たちに電話。華夏ちゃんも連れてきてもらえ」

「うん!」

プルルルル プルルルル

「ん?里葉か?どうした?」

「春樹お兄ちゃん!!お母さんが…っ!」

「わかった。華夏と弟たち連れて山本総合病院602号室前集合な!」

「うん!」

ツーツーツー

「急ごう」

「うん…っ!」

総合病院までのあいだのタクシーでは悠が、ずっと手を握ってくれたから少しは向き合う覚悟ができた。

「つきましたよ。御代はいらないから早く行ってあげなさい。」

「ありがとうございます!」

「大丈夫だよ。行っといで」

「はい!里葉。行くぞ」

「うん!ありがとうございました!」

「はいよ」
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