永遠dream

②~闇の支配~

レイの家にも電気はあるようでこれもまた、手をかざすことで灯りをともした。

私は眩しさから自然と目をつぶる。

少ししてそっと開くと家の中がはっきりと見えた。

ものは相当少なくきちんと整頓されているのに生活感は漂っていた。

人間の家とさして変わらないように思う。

…………たぶん。

  「レイ、ここに来るのは結構久しぶり?」

  「いや、でも最後に来たのが132年前だからそこまでだな。」

二人の会話を聞いてふらつきそうになる。

どうしよう、次元が違う…………。

というか…………

 「レイって何歳なの?」

まだ聞いていなかったことに気づき聞くと、レイは少し考えてから答えた。

 「…………何歳だろうなぁ。俺が生まれたのは一万年くらい前だけど、そのとき“西暦”なんてものはなかったから正確にはわからない。」

!!!!!!!??

じゃあ…………………………氷河期!?

私はあまりの衝撃に絶句した。

 「セオは確か、5283年前の7月7日だったよなだったよな。」

あー、5283歳か。

じゃあ結構最近……って!

どうしよう、感覚が狂ってきた…………。
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