君に会えたら伝えたい事がある。
その日のディナーで僕はハナをファインダイニングで見かけた。
彼女は僕らのテーブルの斜め前の4人がけの正方形のテーブルにマリアとアルベルトと座っていた。一方僕はレオとアリサと4人がけの丸テーブルに座り。ちょうど僕と僕の右側に座っているレオの席からはハナの顔が見えた。ハナも僕らに気がついたらしく小さく手を振った。
前菜とメインの間にアリサがタバコを吸いに行きたいと言いだし、席を離れたので僕はレオと二人テーブルに残された。
「最近ハナと仲良くなったよな」レオは目線をハナの方に向けながら僕に聞いた。
「朝食でよく一緒になるから、あとサッカー」
「うけるよなぁ。あんな可愛い顔して男よりサッカー上手いもんな」レオは笑いながら言った。
「そういえばレオはサッカーしないの?」
「俺?俺スポーツ全部ムリだから。できそうに見えるこのガリガリ具合で」とまた笑いながら答えた。
「とりあえずあいつは良い女だよな」とレオは僕に話しかけたのか独り言なのか分からない具合にポツリと言った。一方ハナは全くこっちに注意を向けることなくマリアとアルベルトと談笑していた。
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