君に会えたら伝えたい事がある。
アルベルトは一見してみると背が高く、黒いウェーブがかった少し長い髪に鍛え上げた体が絵に描いたようなイタリア人のモデルなんだけれども、なんせ、もはや中毒といっていいくらい薬物を使ったりマリファナを吸うのは学校では有名な話だ。

僕らが入学したての頃、みんなの行きつけのバーで現地住民と酔っ払った挙句乱闘騒ぎを起こし警察がくる寸前になったりもした。
今ふとその事を思い出すと、多分その時アルベルトの名前を呼んで彼を落ち着かせようとしてたりバーの従業員に謝っていた茶髪のアジア人はハナなんじゃないかと思う。
とにかく学校と現地住民からアルベルトは要注意人物とされている。
でもその反面、彼の周りには人がよく集まる。この前のサッカーにしろ学校のイベントにしろだいたいアルベルトを中心に回る事が多々あるし僕も何故だか知らないけれどこの男のことをとても頼もしく思う時が度々ある。

一方のレオはこれまたなんとも言えない奴だ。
僕が入学したとき一番に話しかけてきたのは彼だ。
彼自身はコロンビア人なんだけれども彼の両親がドイツ人なのでブロンドに青い目で、それにものすごく色も白く背が高くまた調理科一のガリガリ。
こいつがなんとも言えない奴な理由を説明するのは難しいけれども、いくつか例を挙げると初めて会った僕にいきなりスペイン語で話しかけてきたことから始まり、大嫌いなグリンピースがでるとそれを全部僕のランチに入れたり、夜は怖いから外に出るときは必ず誰かが必要だったり、そのくせ女の子は大好きで常にハグだのキスだのみんなにしまくっている。
みんな彼の幼すぎる行動に呆れはするものの何故か彼はいつも許されてしまうタイプの人間で、彼自身も24歳にもなろうとするのにそれらの行動を改善しようとはしていない。
それに彼の笑顔は老若男女問わずみんなを魅了してしまう力がある。

彼の性格はアルベルトとは真逆の愛想が良くおおらかで基本ニコニコしている。
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