君に会えたら伝えたい事がある。
「わかるようで、わからない。でも、レオに今日似たような事言われた。」
「似たような事って?」アルベルトが僕の横顔を見ながら聞く。
「お前の好きは恋と憧れだって」もちろん僕はその続きは口にしなかった。もし口にしていたらきっとレオはアルベルトに半殺しにされたにちがいない、いやレオだから相手にされないか。。。「あいつそんな事お前にいったの?」アルベルトは驚いていた。
「うん、でも正直、意味があんまり分からなかったんだ」
「そうだろうな。簡単にいうと、どんなに容姿も中身も自分好みでも共有できるモノが無いと人って付き合えないだろ、そういう事だ」
「共有できるもの?」
「そう、なにを共有できるかそれと同じ価値感を見出せるかってことだよ」
「金銭感覚とか趣味の問題?」
「それも共有できるものの一つになり得るけれども、もっと精神的なものだよ。誰にだって明るい面と暗い面があるだろう、その両方の面をどこまで共有できるか、どこまで相手に見せられるかって事だよ。ハナはきっとアレックスと一緒にいると落ち着くだろうし、見ていて楽しそうだ。でもきっと彼女の違う側面や何に対して価値を見出しているのかをお前知ってるか?」
僕はやっと少しだけレオの言っていた意味もアルベルトが言いたい事も分かってきた。
「でも時間を費やせばそんな事、分かっていくんじゃないの?それに付き合ってからでも遅くないし」
「もし、お前の今見ているハナと本当のハナが違ったらどうする?付き合った後に全然違って失望してしまったらどうする?すぐ別れるか?そしたら傷つくのは彼女だ」
「僕はそんな事ですぐ別れようなんて言わないよ。きっとどうにかできると思うんだ」僕は必死で反論した。
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