君に会えたら伝えたい事がある。
「ありがとう。でもちょっと離れて、お酒くさい」ハナはレオのハグを解こうとする。
「ひどい」レオは少しいじけたふりをする。

僕とアルベルトは少し呆れた眼差しでレオを見る。
でも、正直言うとこの軽さが少しだけ羨ましかった。
同時に僕に残された時間はあと半年しかないのかと不安になった。
このままこのバレバレな思いを隠したまま卒業するのか、それともきちんと思いを伝えるのか決められない自分がいる。
彼女を自分のものにしたいという気持ちと、このまま友達でいれば関係がこじれる事もなく、もしかしたらイギリスでまたこんな風にあって遊べるのではないかという期待、そして何より自分自身が傷つくのを僕はとても恐れていた。
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