強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
一言も離さず、カクテルに口を付けるだけ。
美味しいのか美味しくないのかすら、わからなくなってくる。
奏汰が何を考えているのかわからない。



「行くよ。」


徐に声を掛けられ、立ち上がった奏汰の後姿について行った。


エレベーターホール。
到着したエレベーターに乗る。


1階のボタンを押そうと伸ばした手を、刹那、奏汰が掴んだ。


ドン


そのままエレベーターの壁に私の背中は押し付けられ、両手は頭の上で、奏汰の手によって拘束された。


「何するのっ!!」
「楓、男にこんなことされるの初めて?」



奏汰のその顔に私は唇を噛む。


「離してっ!!」
「嫌だって言ったら?」


力任せに腕を解こうとする。
男の奏汰の力に敵うはずもなく、どんなに足掻こうと、その腕は解けなかった。


私の足の間に奏汰の足が滑り込む。


「っいや・・・・」


拘束が解けた手で、奏汰の肩をグッと押し返そうと力を入れる。



ドンと大きな音で壁に手をつかれ、その音に顔を上げてしまう。
その刹那、グッと顎を掴まれ、そのまま強引に奏汰に唇を奪われた。




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