強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
携帯が振動した。
メールの知らせだった。
奏汰からだった。




《楓へ
 ごめんね、楓。
 俺、気付いてたんだ。楓の気持ちが、半年前位から俺にないこと。
 今までは、どんなに他の男が楓に近づいても、楓は俺のことが好きだからっ
 て、俺自身、自惚れてたんだ。
 けど、今回は違った。
 楓の気持ちが俺から離れて、他の誰かに向けられてるってことが、痛いほど
 わかった。
 それに、俺が耐えられなかった。
 楓が、他の誰かのモノになるだなんて、耐えられなかったんだ。
 ごめんね、楓。俺の気持ちばっかり押し付けて。
 楓を解放してあげる時が来たんだね。今まで、ごめんね。
 桐島さんと、仲良くね。  奏汰》



奏汰のメールに私の頬を熱いものが伝う。
溢れ出す涙は止め処なく溢れ、ついに私は声を上げて泣いてしまった。


「楓・・・・・アイツとの決別は楓にとってもツラいものだろ。けど、楓はそれを選んだ。違うか?」
「そうです。私は、桐島部長を、選びました。」


ポンポンと優しく私の頭を撫で、そのまま桐島部長の腕の中に引き込まれた。


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