強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
午後一から外回りに出てしまった凌さん。
定時過ぎには戻れるから、とメールが来ていた。
定時が回り、周りの人達はどんどん帰って行く。
「楓さん、帰らないんですか?」
碧ちゃんが声を掛けて来る。
「うん、ちょっとね。」
「部長ですか?」
可哀そうにという顔で、碧ちゃんは私を見て来る。
ここは碧ちゃんに乗っかっとけ、と言わんばかりに、俯いて、眉間に皺を寄せてみる。
「頑張ってくださいね・・・」
と、碧ちゃんは最後の方は本当に憐みの言葉になっていた。
いやいや、ごめんね、碧ちゃん。
私の心はウキウキです。
と、心で碧ちゃんに謝罪し、まだ居ぬその人を心待ちに待った。
定時を30分程回った頃、愛しい凌さんがオフィスに戻って来た。
そこに残る数名の社員が凌さんに声を掛ける。
「お疲れ様です。」
「あぁ。」
と、素っ気なく返事をして、凌さんは上座に座り、ビジネスバッグの中らか資料を取り出した。
「深月。」
「はい。」
「何かしているのか?」
「いえ、特には。」
「じゃ、これ、悪いがコピー頼めるか?明日の朝一の会議に使う。20部ずつ頼む。」
「畏まりました。」
少しでも凌さんの役に立ちたい。
ただ待っているだけじゃなく、凌さんの役に少しでも立ちたい。
定時過ぎには戻れるから、とメールが来ていた。
定時が回り、周りの人達はどんどん帰って行く。
「楓さん、帰らないんですか?」
碧ちゃんが声を掛けて来る。
「うん、ちょっとね。」
「部長ですか?」
可哀そうにという顔で、碧ちゃんは私を見て来る。
ここは碧ちゃんに乗っかっとけ、と言わんばかりに、俯いて、眉間に皺を寄せてみる。
「頑張ってくださいね・・・」
と、碧ちゃんは最後の方は本当に憐みの言葉になっていた。
いやいや、ごめんね、碧ちゃん。
私の心はウキウキです。
と、心で碧ちゃんに謝罪し、まだ居ぬその人を心待ちに待った。
定時を30分程回った頃、愛しい凌さんがオフィスに戻って来た。
そこに残る数名の社員が凌さんに声を掛ける。
「お疲れ様です。」
「あぁ。」
と、素っ気なく返事をして、凌さんは上座に座り、ビジネスバッグの中らか資料を取り出した。
「深月。」
「はい。」
「何かしているのか?」
「いえ、特には。」
「じゃ、これ、悪いがコピー頼めるか?明日の朝一の会議に使う。20部ずつ頼む。」
「畏まりました。」
少しでも凌さんの役に立ちたい。
ただ待っているだけじゃなく、凌さんの役に少しでも立ちたい。