南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )


「ははぁ〜ん。佑麻ちゃんとのあんな事やこんな事…は、自分の心の中だけに留めておきたいわけだ。」


…って、何言ってんのコイツ。
まじで頭おかしいんじゃ…


つーかそもそも、佑麻とキス以上のことなんてしてねぇし。


……意識した事がないわけじゃない。そりゃ俺だって男だし。


でも、佑麻だぞ?…無理だろ。キス以上のことってのがそもそもハッキリ分かってるわけない。

……焦る必要もないだろ。


「あー、去年のクラス会も水着姿の佑麻ちゃんを他の奴(男)に見られたくなくてパーカー貸してたしね〜!瀬那くん。」


「………。」



まじうるさい。こいつら佑麻以上にウザいんじゃねーかな。


「…でも、確かに…佑麻ちゃんスタイル良かったよな!あれは見ちゃうわ。」


「…殺すぞ。」


「ぶっ、なるほど!今んとこは反応するわけだ。愛だね〜!!!」


「…本気でうっせぇ。」


自分でも知らないうちに言葉を発してて、我ながら佑麻の事になると嫉妬深いってのも…認めたくないけど理解した。


他の奴が佑麻を色眼鏡で見てんのも、逆に佑麻が他の奴に無邪気に笑ってんのも…はぁ、ため息吐きたくなる原因。



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