南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
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部活が休みだった俺は、佑麻を家に送った後
「でさ!茉央が電話で”会いたい”なんて言ってきてさ〜!くぅ〜…可愛すぎる!」
「おぉー!それは可愛い!玲奈もこの前 デートの帰り際に”まだ帰りたくない”って…あーやべー思い出してもニヤける!」
礼央に呼び出された俺は、礼央の家に来た。
…つーか、ただの惚気大会じゃん。
勘弁しろよ。
「”まだ帰りたくない”って!それはズルいっしょ〜!!」
「もちろん、そんな事言われたら帰せないっつーの!あれは理性飛んだね。」
なんでこんな奴らと一緒にいるんだ、俺。理性が飛ぶ飛ばないの前に、お前ら元から理性なんて持ってねぇだろ。
言わねぇけど。
「…で!?瀬那はどうよ!!佑・麻・ちゃ・ん♡」
「っ……キモい。」
いきなり話を振られ、飲んでいたスポーツドリンクを吹きそうになった俺は、礼央を一睨みしてそれだけ呟く。
「えー!いいじゃん!赤裸々に語りたいっス!」
「そうだよ。せっかくみんな彼女持ちなわけだし?」
「…………。」
山田の言葉にも、礼央の言葉にも無言を決め込む俺に、