食わずぎらいがなおったら。
その日以来、香さんが何か変わった。平内さんとも普通に話すようになってる。
うまくいったのかと思って、平内さんに聞いてみた。
こんなこと普通に話しかけてる自分も不思議だけど。
「全然。田代さんがなんか言って、ああなってんだよ。俺のことは、なかったことになってるよ」
平内さんは、困ったように笑いながら言う。
なんで私にこんな話してるんだろうと思ってるのかも。ほんとだよね。
「真奈ちゃんも焦んないで待ってな、誰かいい奴出てくるよ。俺よりもっとちゃんとした奴」
「でも、平内さんが良かったです」
「ごめんな」
なんのためらいもなく、にこっと微笑まれた。
この人を好きになって良かったなぁってその時思った。
応えてくれなくても、好きって言っていいんだって。
それでもう満足しちゃって、罪滅ぼしをすることにした。
田代さんの出産祝いを買う時に、3人で行くと見せかけて私は当日ドタキャン。
だって、香さんも平内さんを好きだもん、絶対。
結果大成功。2人からそれぞれにお礼を言われちゃった。
バカみたいな役回りだけど、でも嬉しい。
結局ね、気づいたんだ。
私が好きな平内さんって、香さんといる時の彼なんだよね。
私といると落ち着いてて優しい態度なのに、香さんには甘えたりからかったりしてて、かわいいっていうかセクシーっていうか、ドキドキする。
2人が一緒にいるところが好きなんだよね。
結婚式には呼んでもらわなくちゃなぁ、仲人としてね。
THE END
うまくいったのかと思って、平内さんに聞いてみた。
こんなこと普通に話しかけてる自分も不思議だけど。
「全然。田代さんがなんか言って、ああなってんだよ。俺のことは、なかったことになってるよ」
平内さんは、困ったように笑いながら言う。
なんで私にこんな話してるんだろうと思ってるのかも。ほんとだよね。
「真奈ちゃんも焦んないで待ってな、誰かいい奴出てくるよ。俺よりもっとちゃんとした奴」
「でも、平内さんが良かったです」
「ごめんな」
なんのためらいもなく、にこっと微笑まれた。
この人を好きになって良かったなぁってその時思った。
応えてくれなくても、好きって言っていいんだって。
それでもう満足しちゃって、罪滅ぼしをすることにした。
田代さんの出産祝いを買う時に、3人で行くと見せかけて私は当日ドタキャン。
だって、香さんも平内さんを好きだもん、絶対。
結果大成功。2人からそれぞれにお礼を言われちゃった。
バカみたいな役回りだけど、でも嬉しい。
結局ね、気づいたんだ。
私が好きな平内さんって、香さんといる時の彼なんだよね。
私といると落ち着いてて優しい態度なのに、香さんには甘えたりからかったりしてて、かわいいっていうかセクシーっていうか、ドキドキする。
2人が一緒にいるところが好きなんだよね。
結婚式には呼んでもらわなくちゃなぁ、仲人としてね。
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