せめて、もう一度だけ
あまりにもショックなことが起きると、無気力になるらしく。


体調がすぐれない、と嘘をついて、仕事を休んだ。


諒は心配して、一緒に病院行こうとか、プリンを買ってきたりとか、いろいろしてくれたけど。


私が求めているのは、遼くんだから。


失ってみて、初めて気づいた。


遼くんが好きで好きで、離れるなんて無理だってことに。



でも、現実は厳しくて。


赤ちゃんは育っていくし、遼くんには新しい彼女がいるし。


現実を受け入れられないまま、眠ってばかりいた。


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