ビター・アンド・スイート
ホテルの部屋に入ると、
抱き上げられベットに寝かされる。
「ヤヨイ、いい匂いがする。」と抱きしめられ、服を脱がされていく。
「ヤヨイ、今日、抱かれてもいいって思った?」とイシバシは私の瞳を覗く。
「用意周到なオンナは嫌い?」と聞くと、
「大好きだよ。それって俺が好きってことだろ。」と言うので、
「そうね。イシバシさんが好きよ。」と言うと、
「レンって呼んで。恋人って感じがする。」と言うので、
「レン、好きよ。」と言うと、
「初めて会った時から好きだった。」といって、深く唇を付けた。


レンはオトナだ。
私をジリジリ追い詰め、
何度もイカセテ声を上げさせる。
こんな風に余裕のある
オトナとのSEXは初めてかも。

落ち着いた顔で仕事をこなしているし、
考えている事もすごく真面目なんだけど、
ベットの上は違う人みたいだ。
「すごーく、エッチなんじゃない?」と聞くと、
「オトナだから。」と笑って、私に覆いかぶさってくる。
こんな風に一緒にいたら、すぐに妊娠しちゃいそうだ。
って呟くと、
早く本店に挨拶に行かないと。
とレンは微笑んで、深くキスをする。


あー。
親になんて紹介しよう。
職場恋愛です。
かなあ。

まあ、和菓子が取り持った仲っていう事で許してもらおう。
と思いながら、初めてレン腕の中で眠りにつく。
結構居心地がいい。
ここにずっと居たいかも。とレンに頬を寄せると、
「ヤヨイ、愛してる。」
とレンは目を閉じたままでつぶやき、私の頬に唇を付けて
しっかり抱き寄せて寝息を立てた。

私って
愛されちゃってるかもお
と楽しくなって目を閉じ、私もすぐに眠ってしまった。






< 129 / 131 >

この作品をシェア

pagetop