ビター・アンド・スイート
リョウが呆れて
「あんた、ハヅキと付き合っている時も、きっと他にも女がいたろ。
でも、ハヅキを妻にした、なんでかわかってる?
ハヅキは一生おまえだけを愛するって誓わないと手に入らなかったからだ。
ハヅキは誓ったおまえを愛してくれたろ。
どんなに嘘を付いても信じてたんじゃないのか?
そんなこともわすれて浮気して、
浮気相手の妊娠で
嘘がバレて、離婚になったんだろうけど、
きっと、相手が妊娠なんてしてなくても、
浮気したおまえのことは許さなかったと思うよ。
必ず離婚だ。
やり直したいっていっても、戻れないよ。
もう、誓いを破ったあんたを信じることが出来ないだろうし。
浮気がわかった時、
どんなにあんたを愛しててもハヅキは別れただろう。って
ハヅキの事がわかってる奴なら、そんな事は予想がつく。
真面目で、融通が利かない、不器用なオンナ。
でも、真っ直ぐに愛してくれる。
俺はわかってるから、他のオンナは見ないよ。
ハヅキを失いたくないからね。
だから、あんたはもう、諦めて。
決してハヅキは戻らねーよ。
俺が離さないから。」

とリョウが静かな声で言うと、
「やっぱ、ダメかー。」とナオトはため息をつく。


しょうがない甘ったれだ。
甘えられると、つい、髪を撫でたくなった。
オトナなのに。
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