彼女が○○であるために必要な自称
彼女の名前は、「柏木 真奈美」という、彼女は、今日、こっちに来たばかりらしい。

僕と一緒の高校で、一個上の高校2年生だった。

家にかえったら、時間は4時を廻っていた。

秋葉原で買ったフィギアを眺めていると、扉が開く音がした。

扉を開けたのは、誰だろうと考えた。

上に上がってくる音が聞こえる。

そして、僕の部屋へ来てドアを開けて、入ってきた。


「辰也、体調はどう?」


「うん、大丈夫。母さんは今まで買い物?」


「そうよ。洗濯物用品とか今日の晩御飯の事とかで、色々と時間が掛かるのよ」


「ふーん、で、何しに来たの?」


「あ、そうだった。辰也覚えてる?小さいとき、よく遊んでくれた隣の家にいた柏木さんとこの真奈美ちゃん帰ってきらしいのよ。海外に行ったって聞いたから、もう会えないんじゃないかと思ったけど、良かったわ」


「ふーん、それで?」


僕は、別に興味がなかった。

というより、覚えていなかった。


「達也、うれしくないの?」


「嬉しいとか嬉しくないの以前にその、真奈美って子と遊んだ記憶を覚えてないんだけど」


「まぁーしょうがないわね。10年も前だから、覚えてないのも無理ないわね」


僕は少し前の記憶を思い浮かべた。

柏木、真奈美か。

そういえば、今日会った人も「柏木真奈美」だと思い出す。

興味が沸いたので聞いてみた。


「今は、何処に住んでるの?」


母は、嬉しそうに、満面の笑みを浮かべて言った。


「それがね、また、隣の家らしいのよ」
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