空の下で
「手術、3日後に決まったよ、急だけどこれ以上先延ばしできない。」


「先延ばしに……したら…どうなる?」


「それはっ……」


翔は言葉を詰まらせた。


「知ってる、命が危ないって。」


「柚姫?俺は、ぜっったい!何があっても、柚姫を助ける。だから……もう少し頑張ってな?」


「翔……」


私は……自信が無いんだよ…


このまま、体力が尽きて……翔を傷つけるようになってしまうことを……


「また後で来るな、大人しくしててよ?」


「翔も……無理しないで……」


翔……私も頑張る……


けど……手術は多分成功率は10%を切ってる気がする。


私にはやっぱり……


頑張れないかもしれない……


ドクッ……


「……ッ!」


まただ……


痛い……苦しいっ……


ナースコール、そうだ、ナースコール……


手を伸ばすも、遠いよ……


そのまま、力が抜けて、床に落ちてしまった。


目の前が暗くなって……


見えなくなっていった。
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