キミとの恋は、校則違反。
「だから言いたくなかったのに‥‥!」
「だって莉音が‥‥ッ‥‥随分と乙女思考になったなぁと」
勉強一筋だったのにねぇ、と言われてしまえば何も言い返せなくなった。
それは‥‥、と言いかけて口を閉じる。
「‥‥勉強以外にも、考えたいこと見つかったんでしょ?」
「‥‥‥‥うん」
「ん、それはいいこと、いいこと」
笑っていたはずの志乃も、自分のことのように嬉しそうな顔をしていた。