キミとの恋は、校則違反。
「その‥‥いまいち実感がわかないんだよね」
「実感?」
「うん‥‥一目惚れとは言われたけどさ、」
--‥‥"好き”とは言われていないのだ。
さらに言えば、私のどこに惚れる要素があったのか。
「だからね‥‥ピンとこない、って‥‥」
「‥‥り、ん‥‥」
顔をそらす志乃。その肩は微かに震えていた。
あぁ、‥‥もう!
「そんなに笑い堪えるなら、もう思いっきり笑ってよ!?」
「っ‥‥はははっ‥‥ごめ、ん‥‥ッ」