欲情プール
「頼む、茉歩…
病院には、プレゼンが終わったら必ず行く。

今に始まった事(熱)じゃないんだ…
あと数時間、待ってくれ。

じゃなきゃ、今日まで無理した意味がない!」

そう訴えて。

デスクの引き出しからドリンク剤と錠剤を取り出すと、それを口に放った。


恐らく…
その熱は過労が原因なんだと思った。

だとしたら錠剤はきっと痛み止めで、激しい頭痛も伴ってる筈だ。

前の職場では、そうなったコを何人も見かけた。


「…

それで取り返しのつかない事になったら…
それこそ、一番の無意味だと思います」

強い口調で言い放った。

過労が長期に渡れば、命の危険があるからだ。


「だったら!
そうならないように、茉歩がサポートしてくれ」

思わぬ切り返しに。

目を大きくして、耳を疑う…!



「これからはフルサポート、してくれるんだろ?

だったら俺が最小限の無理で済むように、最大限のサポートをしてくれ」


「そんなっ…
私には無理です!」

荷の重過ぎる役目と、これ以上少しの無理もさせたくない状況に、断りを告げると。


< 60 / 289 >

この作品をシェア

pagetop