隣のマキオ
「だいたいさあー!イケメンっつうのは、デリカシーに欠けるよね」

流れでそのまま近所の居酒屋に行くことになった。

ビールと酎ハイですっかり出来上がりつつあるアイコは、昔付き合っていたイケメンの文句を言い始める。

「うんうん、だいたいさあ、その荷物が他人のものだってわかった時点で、見るの遠慮しない?」

陶子も、マキオを肴にベラベラとしゃべった。

「いや、それはさ」

アイコが急に真面目な顔になった。

「なに?」

「それは、マキオの優しさなんじゃん?」

「え?優しさ?」

陶子は、腑に落ちず、アイコを見た。

「あー、下着の箱見られて、この人恥ずかしいだろうなあって。だったら、笑いになるくらい見てやったほうがいいんじゃないかって」

アイコは、マキオを弁護した。

「えー、そうかなあ?!」

陶子は、納得がいかなかった。


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