興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
ん゙、ん、う、…ん。

「おー、気がついたか」

え?…坂本さん?わっ。…近い。顔が、近いんじゃないの?私、いつの間にか眠ってたんだ。
か、課長は?

「なんだよ…えっ、みたいな顔して。悪かったな、目が覚めて居たのが俺でさ」

え?

「フッ。まぁ、いいさ。それより、もう、昼だ。よく寝られたか?どうする?
このまま、まだ休んどくか?それとも、バクバク、飯食うか?
やっぱ、貧血らしいぞ?今、先生昼に行って居ないけど。睡眠不足じゃ無いかって、言ってたぞ」

…だいたい…、貴方があんな事言わなければ、寝不足だろうと何だろうと、倒れたりする事はなかったのよ。

「…はぁ。腹が減っては戦は出来ぬ、だよ。ほら」

え?

「外から帰る時にテイクアウトして来た。嫌じゃ無かったら食ってくれ。体、起こすか?
よっ、と」

「え、ちょ、ちょっと」

有無を言わさず、背中に手を入れられた。あ、でも、ゆっくりと起こしてくれてる。
枕を縦にして背もたれを作ってくれた。

「よし、これで楽だろ。もうそろそろ先生も帰って来るだろうから、俺、戻るわ。じゃあな」

あ、…。

「有難うございました。あの、遠慮無く頂きます」

「ん。じゃあな」

手をあげる。加えて…ナイスな笑顔。流石、営業マン…。
はぁ、でも…どうしてこんな事まで。…何なんだろう。お詫び的な?
私と坂本さんにはハプニングが付き物なのだろうか。それが意図かどうかは別として、顔を会わせばアクシデントばかりじゃない…。
それにしても、サンドイッチ、買って来てくれたなんて。ジュース…アサイーがメインのミックスジュースだ。…美味しそう。
ふぅ。困らされたけれど、基本はいい人には違いない。
モテる要素がまた増えましたね。…。だって、呆然と立ち尽くす私に声を掛けてくれたのだし。基本、いい人なのよ。
余計な誤解は増えたけど、みんなには説明したら済む事。…初めからそれで良かったんだ。
お昼ご飯…有り難く頂きます。

カ、チャ。
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