8歳上のパパ【長期更新停止中】


きっと、始まったばかりの恋に、もっとはしゃぎたいはずなのに、友達思いの梨花子は、あたしのためにそれを隠そうとしている。


そんな梨花子に、伝えてあげたい。



あたしのことは、気にしないでって。


梨花子は梨花子の見つけた幸せを大切にして欲しいって。


前回も、今回も、恋にいい思い出がないあたし。

だから今はまだ無理かもしれないけど。


いつか、必ず素敵な恋をするから。


その時はいちばんに梨花子に報告するから――……。




「梨花子」


あたしの声に梨花子がゆっくりと振り返る。


やっぱり、その表情は辛そうで。

そんな梨花子に気付いたのか、店長が心配そうに彼女を見つめていた。







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