8歳上のパパ【長期更新停止中】
「梨花子、気にしないでね」
「美未……」
「もう!そんな顔しないっ!!」
あたしは梨花子の背中をバシッと叩く。
「イタっ……!!」
「あっ!ほら、梨花子が涙目になってる。
店長!出番ですよっ!」
「えっ?!」
急に話を振られた店長は訳が分からないといった表情だ。
あたしは、ニヤリと笑いながら店長を見上げる。
「なっ何?」
「店長!梨花子のこと、宜しくお願いしますね!」
「えっ?!」
「ちょっ……美未?!」
一気に明るさを取り戻した車内で、アタフタしながら真っ赤になる二人が、なんだか面白かった。