夢を忘れた眠り姫
今までは意識していなかったから法則性に気付かなかったけど、思えばこういう状態の時に私はよく夢を見ていた。
久しぶりに、お父さんとお母さんに会えるかもしれない。
刹那的な再会を、かりそめの世界で堪能しよう。
「そっか。じゃあそれが逃げないうちに、早く眠らないと」
「すみません…。貴志さんを足止めしておきながら、自分はさっさと床に就くなんて…」
あまりの眠さに若干呂律が回らない。
「そんなこと気にしなくて良いから、ホラ、行った行った」
そう急かしながら貴志さんが腰を上げたので、私もそれにつられるようにして立ち上がった。
そしてお互いが対峙した所で、ふいにその事実に気が付く。
……私は一体今まで何を見て来たのだろう。
七三だって黒縁メガネだって休日のお父さんルックだって。
そんなの全くハンデにならないくらい、貴志さんは超絶にカッコいい男性じゃないか。
絵本の中の王子様だって、きっと彼には叶わない。
そもそも比べるつもりもないけれど。
だって私は貴志さんが良いんだから。
貴志真守はこの世で唯一無二の存在だから。
突如、私の中で、男前番付け世界一に君臨した彼は、その称号に相応しく、目眩がするくらい眩しくて爽やかで艶やかな笑みを浮かべ、囁いた。
「お休み。いい夢見ろよ…」
久しぶりに、お父さんとお母さんに会えるかもしれない。
刹那的な再会を、かりそめの世界で堪能しよう。
「そっか。じゃあそれが逃げないうちに、早く眠らないと」
「すみません…。貴志さんを足止めしておきながら、自分はさっさと床に就くなんて…」
あまりの眠さに若干呂律が回らない。
「そんなこと気にしなくて良いから、ホラ、行った行った」
そう急かしながら貴志さんが腰を上げたので、私もそれにつられるようにして立ち上がった。
そしてお互いが対峙した所で、ふいにその事実に気が付く。
……私は一体今まで何を見て来たのだろう。
七三だって黒縁メガネだって休日のお父さんルックだって。
そんなの全くハンデにならないくらい、貴志さんは超絶にカッコいい男性じゃないか。
絵本の中の王子様だって、きっと彼には叶わない。
そもそも比べるつもりもないけれど。
だって私は貴志さんが良いんだから。
貴志真守はこの世で唯一無二の存在だから。
突如、私の中で、男前番付け世界一に君臨した彼は、その称号に相応しく、目眩がするくらい眩しくて爽やかで艶やかな笑みを浮かべ、囁いた。
「お休み。いい夢見ろよ…」

