好きな人の好きな人。【完】
「そうです、付き合ってまだ間もないんですけどね。」
そう言って、できるだけ自然に微笑む。
「え?」
__少しだけ目を見開いた先輩の顔。
そして振り向くとそれ以上に驚いている、あいつがいた。
「健斗とひき続き文化祭まわってきますね。
先輩、ありがとうございました。」
行こ、と今度は私がコイツを引っ張る。
弱々しい手を取って、抵抗すらしない健人をいとも簡単に連れ出すことができた。