好きな人の好きな人。【完】


「彼氏君とは、はぐれたの?」

そう先輩に言われて、私がここに何しに来たのかようやく思い出した。


「違うんです、あれ、先輩が好きな人に誤解されるの嫌かなって嘘ついたんです。」


「好きな人?」


「あの、隣にいた綺麗な人。」


「あー、あれはただの友達。

勘違いしてたの?」


「か、勘違い!?

え、」


そんなはずはない、と言い返そうとして先輩が遮る。


「俺の好きな子、空にはきっとわかんない」


「私の知らない人なんですか?」


「んー、まあ。」 


「…遠くに、すんでるとかですか?」


「ふっ、うん、そう。」


< 60 / 123 >

この作品をシェア

pagetop