再現教室~死のリプレイ~
すべての計画を終えもう自分の人生に悔いはないというように。


「教室の鍵は開けておくね」


奏ちゃんがまたスマホを操った……次の瞬間。


額のバツ印がはじけ飛んだ。


大きな音を立てて弾けたリンちゃんの肉が、あたしの顔面に降り注ぐ。


生温かな血と肉がベッタリと張り付くのがわかる。


「リン……ちゃん……」


あたしは目の前で崩れ落ちるリンちゃんを、呆然として見つめていたのだった。
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