プリンセス騎士 ※更新中※








「もう心配したじゃない!お母さん、学校から電話来たとき、心臓止まるかと思ったのよ…?」

「…ごめんね」





地面に膝をつき、あたしを抱きしめなぎら泣くお母さん。



その横で乃戸香も涙を流していた。



そっと手を伸ばし乃戸香の手を取る。



軽く握るとぎゅっと強く握り返された。



そして、





「お姉ちゃんのバカ!!すごく心配したんだからね!!!」





廊下に響き渡るぐらい大きな声で怒鳴られた。



しばらく泣きじゃくったお母さんと妹は、晴れた顔で家に戻った。



病室で1人、あたしは落ちた時の事を思い出す。



確かにあたしは押された。



顔は覚えてないけど、男子生徒だった事だけは覚えてる。



あれがもし、あたしの目の錯覚じゃなかったらあの人は何の為にあたしを押したの?



階段から落として何をしたかったの?



目的は何?



お母さん達はこの事を知らない。



ならこのまま黙っていよう。



あたしはそう心に決め、目を伏せた。







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