妖怪なんて見たくない!


「そうか」

現れたのは今の俺達が所属する祓い屋の長、道元師匠だったんだ。


後で知ったんだけど、ニュースで見た
俺たちの事件は妖怪がらみだと思って、
俺達に当時の状況を聞きに来ていたらしい。


それで、俺たちが視えてるってことを
親戚の人たちの話を聞いて知ったみたい。


師匠は親戚集団のところへ行って大声で言った。


「こいつら二人は俺の家が預かろう!

片方の妹の治療費も全て出す!」



俺達は道元家に引き取られた。



最初は、俺達を世話してくれて
妖怪退治の術も教えてくれた道元師匠に
すごく感謝した。


でも。


道元師匠には目的があったんだ。


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